PICK UP 2024.10.25


 

現代美術家 大村雪乃氏と
新しいシート表現を探求する企画展を開催いたします!

(株)中川ケミカルは、本社3Fのショールーム「CSデザインセンター」にて【大村雪乃展 十三夜月】の展示を2024年11月11日(月)~2025年1月17日(金)まで開催いたします。本展では、丸シールアート®を手掛ける現代美術家 大村雪乃氏と中川ケミカルが手を組み、カッティングシートをはじめとする装飾用シートの新しい表現を探求します。

 


 

■ 展示内容

「十三夜月」をテーマに、ショールーム入口にある7面のガラスを屏風に見立て、竹林画を表現するほか、ショールーム内の可動ガラスには月やヒガンバナ、モミジなどの秋のモチーフをあしらいます。背景色にはカラーフィルムにすりガラス調フィルムを重ね貼りしており、後ろにある景色がぼんやりと透けて見えるようにデザインされています。作品の世界に没入できるような空間になっておりますので、ぜひご来場いただき、実際にご覧ください。
また、ショールーム奥側のライティングボックスでは、草花をメインに複数の作品を展示しています。アクリル板に貼られたこれらの作品は、ライティングボックスに自由に差し込みが可能です。光源によって変化する作品をお楽しみいただけます。

 

■ アーティストメッセージ

– 丸シールからカッティングシート、日本画への想いについて-

大村はこれまで文房具の丸シールで夜景を描く手法を発表してきましたが、次第に夜景から風景画そのものの魅力に着目するようになり、その源泉はかつての日本画の構図や表現力から来ると気づきました。もう一方で、文房具の丸シールの元素材であるカッティングシートにも関心を持ち始めました。現代絵画の世界ではカッティングシートが絵画の素材になりうるという通説はありませんが、その耐久性や幅広い色数と応用性は従来の絵の具に匹敵すると大村は確信しました。日本画を研究する傍ら、自らの画風に日本画の構成美と解釈を取り入れ、それらのオブジェクトをカッティングシートでカットしたシールで構成することで現代的な新しい表現を追求すると共に、絵画の本質的な奥深さを継承していきたいと思っています。本作はその挑戦の第一歩として披露いたします。

 

– 本展のテーマについて–

日本画家、木島櫻谷の『寒月』に影響を受け、ガラス面を屏風に見立てることで、竹藪の中から十三夜月が浮かぶ屏風絵を描こうと決めました。竹藪の中からぼんやりとヒガンバナやサルスベリの花、そして月が差し掛かるように構成し、立体的な絵画空間を目指しました。モチーフはどれも初秋から初冬にかけて見られる植物なので、秋の気配を感じ取ってもらいたいです。花や月は可動式ガラスなのでその時の気分で花の位置等を変えられるのも楽しみの一つかと思います。

大村雪乃

 
 

■ 企画展概要
企画展
大村雪乃展 十三夜月
会場
中川ケミカル CSデザインセンター  Google maps
103-0004 東京都中央区東日本橋2-1-6 岩田屋ビル3階
会期
2024年11月11日(月)〜2025年1月17日(金)10:30-18:30
休館日
土・日・祝 休館(冬季休業12.28〜1.5)
入場料
無料
企画主催
中川ケミカル

 
 

大村雪乃プロフィール

2013年多摩美術大学美術学部絵画学科油画卒業。大学在学中に文房具の丸シールで夜景を表現する絵画を発表し、素材の意外性とビジュアルの美しさで2012 年Tokyo Midtown Awardにてオーディエンス賞を受賞。以降美術家として活動を開始。福井市美術館、新見美術館等、釧路市立美術館等、国内市立美術館で大型個展を開催し精力的に作品を発表している。作品制作のみならず、観客参加型のワークショップの監修や、MBS制作『プレバト!!』の丸シールアート査定の先生として出演。多くの人に“シールアート”の面白さや表現する楽しさを伝えている。
 

https://yukino-art.tumblr.com/profile

 

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