PICK UP 2022.07.29

一般部門 13点、学生部門 11点の受賞作品が決定しました。多数のご応募ありがとうございました。

本賞は、実際に施工された作品が審査対象となる一般部門と、テーマに沿ったデザインを提出する学生部門の2部門で構成され、2年に一度開催しています。今回の学生部門は流山おおたかの森 S・C 本館2Fと、別館のANNEX1(アネックス1)3Fを接続する連絡ブリッジガラスウォールのデザインを提案して頂きました。
この度、「第22回CSデザイン賞」の審査会(一般部門5月20日、学生部門6月3日)が行われ、一般部門13点、学生部門11点の受賞作品が決定しました。(受賞作品はにwebにて公開。)
一般部門のグランプリは、広島市立大学 芸術学部の学生たちによる「金雲のみち」が選ばれました。薄暗い地下道の側壁に雲の形をした金箔シートを配置したことで、明るく親しみやすい空間へと一転し、その場所のもつ魅力を引き出した点が審査員の高い評価を集めました。
学生部門は、「自然と街をつなぐブリッジデザイン」のテーマのもと、金賞に丸山 咲さんの「veins」が選ばれました。一見、相反する葉脈と空から見た街の構造をモチーフに今と未来を「つなぐ」脈になってくれるように願いを込めた作品です。

 

一般部門 受賞作品


【グランプリ】 金雲のみち
ディレクター/藤江 竜太郎 [広島市立大学芸術学部]
デザイナー/富田 菜月 [広島市立大学芸術学部]
デザイナー/亀山 慶一郎 [広島市立大学芸術学部]
クライアント/三谷 光司 [横川エリアマネジメント連絡協議会]
施工/相水 敏光 [巣守金属工業(株)]
フォトグラファー/達富 航平

賑やかな街の雰囲気と、落ち着いた住宅街、モノづくりの街、酔いどれの街・・・
様々な姿を見せる横川を、眩い雲の姿に見立てる。 
四季の変化を雲の形に与え、南北を一年間の時間軸に表した。
横川駅の南北をつなぐ自由通路を抜けると街の雰囲気が一変する。
まるで煙に巻かれたようだ。
山陽本線広島駅から西へ2駅目の横川駅を中心とするエリアはかつて広島を代表するモノづくりの町であったこともあり、アートやデザインに対して大変積極的な地域です。横川駅の南北を結ぶ約60mの地下通路は、かつて駅工事の際に設けられた作業用通路を地元住民に開放したために、殺風景で暗く夜の通行は避けたいという住民の声から、どうにか通路を明るくできる方法はないかと模索した。照明工事が出来ない条件から日本伝統建築にヒントを得て箔をしつらえる手法を提案。箔の反射が蛍光灯の青白い光を暖かな色に変えることを目指した。生活道路になっていることから封鎖の許可がとれないことから、短時間で箔を施工する方法としてMATERIO BLS-001 洋金箔シートを用いて施工とした。
施工直後に下校中の小学生が「俺たちの通学路が進化しとる!」この一言に雲は消え、心が晴れ晴れした瞬間はいまも忘れない。

 
グランプリ
・金雲のみち
準グランプリ
・PENITENT
・八代市民俗伝統芸能伝承館(お祭りでんでん館)
・お惣菜屋「あてや」
優秀賞
・大山エンリコイサム《FFIGURATI #366》
・着せ替えピクトグラム
・小さな風景に変化を!広がる想像力
・ビーバー
・河口湖旅館 うぶや「温泉卓球」
中川ケミカル賞
・Sony Park展
・企画展「2121年 Futures In-Sight」展 会場グラフィックおよびデザイン
・渋谷地下街 仮設空調室外機置場
・SHISEIDO BEAUTY SITE サイン計画
 
 

学生部門 受賞作品


●流山おおたかの森 S・C 本館2Fと、別館のANNEX1(アネックス1)3Fを接続する連絡ブリッジガラスウォールのデザイン提案
 テーマ:「自然と街をつなぐブリッジデザイン」

【金賞】 veins
丸山 咲/武蔵野美術大学

自然とまちをつなぐ、『脈』。
葉脈と空から見た街の構造は、まったく違うものにもかかわらず、よく似ている。一見相反するふたつに共通する「脈」を、「自然との融合」を目指すおおたかの森の本館と別館をつなぐブリッジを飾るモチーフに選んだ。陽が差し込み床に溢れた木漏れ日のような光は、天気や時間によって刻一刻と表情を変え、まるで木々の間を歩いているような感覚を起こさせる。この橋が自然と街を、色々な人の暮らしを、今と未来を「つなぐ」脈になってくれるように願いをこめた。

 

金賞作品は流山おおたかの森S・C / 東神開発株式会社の協力により、(株)中川ケミカル施工のもと7月15日(金)〜11月30日(水)の期間、流山おおたかの森 S・C 本館2Fと、別館のANNEX1(アネックス1)3Fを接続する連絡ブリッジガラスウォールに掲出されます。
・期間:7月15日(金)~11月30日(水)
 ※展示期間は変更となる場合がございますので、予めご了承ください。

 
金賞
・「veins」丸山 咲/武蔵野美術大学
銀賞
・「重なる波紋」房野 広太郎、市花 恵麻/明治大学
・「揺らめく中」原 美咲/中央工学校
銅賞
・「森の細道」柳 雄貴/九州大学大学院
・「紙飛行機雲」出井 靖伸/東京都立大学
・「大鷹」野中 宗近/芝浦工業大学
入選
・「万華鏡」嶋田 千展、吉田 聖/大阪芸術大学
・「でこぼこ窓」柳 雄貴/九州大学大学院
・「変化と不変」池田 華子/多摩美術大学
・「こもれび」神谷 寛太/東京デザインプレックス研究所
・「雲のように」大山 優/東京理科大学
 
 

審査員


●入賞発表
2022年7月末発表
●賞  金
【一般部門】 グランプリ 1 点/賞金100 万円・トロフィー・賞状
       準グランプリ 3 点/賞金30万円・楯・賞状
       優秀賞 5 点/賞金10 万円・楯・賞状
       中川ケミカル賞 若干数/賞金10万円・楯・賞状
【学生部門】 金賞 1 点/賞金15 万円・賞状
       銀賞 2 点/賞金10 万円・賞状
       銅賞 3 点/賞金 5 万円・賞状
       入選 5 点/賞状
●主  催
株式会社中川ケミカル
●企画協力
流山おおたかの森S・C / 東神開発株式会社
●後  援
NPO法人 日本タイポグラフィ協会/公益社団法人 日本グラフィックデザイン協会
公益社団法人 日本サインデザイン協会/公益社団法人 日本サイン協会
一般社団法人 日本空間デザイン協会/一般社団法人 日本商環境デザイン協会
一般社団法人 日本屋外広告業団体連合会/一般社団法人 日本ディスプレイ業団体連合会(順不同)

―展示―
・ 学生部門 金賞作品は流山おおたかの森S・C / 東神開発株式会社の協力により、(株)中川ケミカル施工のもと7月15日(金)〜11月30日(水)の期間、流山おおたかの森 S・C 本館2Fと、別館のANNEX1(アネックス1)3Fを接続する連絡ブリッジガラスウォールに掲出されます。
※展示期間は変更となる場合がございますので、予めご了承ください。

本賞を主催する(株)中川ケミカルは、1960年代に「カッティングシート®」という名称をつくり、この装飾用シートを広く紹介してきました。1980 年代、装飾用シートはC Iブームなどの影響もあり、飛躍的に普及しました。一方、街の景観と素材の関係に危惧を感じていた弊社は、適切で創造性に優れたデザインを社会で共有する活動が、素材メーカーの急務と考えました。そこで故・勝見勝氏をはじめ、多方面の方々にご協力をいただき、本賞を創設することとなりました。1982年の第1回CS デザイン賞以来、多くのデザイナー・建築家の方々にお力添えをいただいてきました。

 
 

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